着物宅配クリーニングのメリット・デメリットをクローズアップ!自宅で気軽にたのめる着物宅配クリーニングですが、どんなメリットがあるのでしょうか。

また、振袖等の大切な着物を宅配クリーニングにまかせてデメリットはないのでしょうか。

今回はいま人気の着物宅配クリーニングのメリット・デメリットを詳しく紹介します。

手軽さだけじゃない?振袖を宅配クリーニングに出すメリット

まずは「宅配クリーニングサービス」を利用する場合の良い点・トクする点・メリットを見ていきましょう。

24時間注文OK!いそがしい時も大丈夫

宅配型ではない一般的なクリーニング店の場合、「お店が開いている時間に振袖を持って行けない」「クリーニングを受け取りに行く時間がもったいない…」という人も多いのではないでしょうか?

クリーニング店の平均的な開店時間は、朝の10時から夜8時頃。「平日は学校や仕事でムリ」という人は珍しくありません。また週末にはたくさんの人が利用するため、店によっては何十分もの行列ができることもあります。

毎日をいそがしく過ごす人にとって「振袖をクリーニングに持っていき、できあがったら受け取る」という手間と時間はかなりのもの。振袖の場合には「重い、かさばる」「シワにならないよう平らに持つ」といった大変さもありますから、さらに「めんどうくさい!」と感じられるはずです。

これに対して宅配型着物クリーニングなら、注文は思い立った時にいつでもOK。また振袖は運送業者が取りに来てくれるので、重くかさばる荷物を運ぶ手間もありません。

【着物宅配クリーニングのシステム】

「着物宅配クリーニング」は、以下のようなシステムとなっていることがほとんどです。

1)インターネットか電話で申込(ネットの場合は24時間受付)
2)クリーニング店から振袖を送るためのキットが届くか、自分で箱を用意する
3)振袖・着物をキットか箱に入れ、運送業者に集荷依頼する(ネットでOK)
4)運送業者が荷物を取りに来る
5)送られた振袖を業者がクリーニング
6)仕上がった振袖は運送業者が自宅まで配達
※クリーニング業者によって、システムは多少ちがう場合があります。

これなら「成人式の後、振袖をいつまでもクリーニングに出せない…」なんて心配も必要なし。宅配型の着物クリーニングなら、いそがしい人でも手軽に振袖をキレイにできます。

高い技術の着物専門店に振袖をおまかせできる

振袖等の着物は、クリーニングの方法が洋服類とはかなり違います。使われている生地や染色方法も独特です。そのため洋服向けの一般的なクリーニング店では「着物のクリーニング」ができません。

「振袖クリーニング」を受け付けるチェーン系店舗でも、そのほとんどは「カウンターで受付をするだけ」。実際の作業は、着物があつかえる「別の業者」に回しています。ですからカウンターでも、お店の人は「この振袖のシミはシミ抜きをした方が良いか?」といった相談に乗れないことが多いんです。

大切な振袖をキチンとクリーニングしたいなら、専門知識を持った「着物クリーニング専門の業者」に直接お願いをするのが一番!…とは言え今では着物専門の業者は数が減り、直接お店に行くことは難しくなってしまいました。

その点、宅配型の着物クリーニングなら、高い技術を持った専門業者に相談をしながら振袖をおまかせすることもできます。クリーニングのクオリティの面でも、満足いくものとなることでしょう。

クリーニング料金のキャンペーンや割引制度が充実

洋服向けの宅配型クリーニングは少しずつ一般的となってきていますが、「着物のクリーニング」で宅配サービス…と言うと、まだ「使ったことが無い」という人も多いもの。

そのため宅配型着物クリーニングの業者では、多くの人にサービスを使ってもらえるように色々な「割引制度」を用意したり、料金を安くする「キャンペーン」を行っています。

<<割引制度・キャンペーンの例>>
・Twitter・LINE等でのクーポン配布
・振袖+長襦袢(ながじゅばん)でのセット割引
・振袖+帯でのセット割キャンペーン 等

このような宅配クリーニングのクーポンや割引制度をうまく使えば、振袖クリーニングにかかる費用をおさえることもできるでしょう。

業者で違う?振袖を宅配クリーニングに出すデメリット

魅力的な面が多い宅配型の着物クリーニングサービスですが、良くない点・デメリットもあるのでしょうか?

配送分は手元に届くまで時間がかかる

宅配型のクリーニングに共通したデメリットが、配送にかかる日数分は「手元に振袖がやってくるまでの時間」が長くかかってしまう…という点です。

お住まいの地域・業者の住所によっても配送日数は変わりますが、最短でも片道2~3日、往復で一週間程度はプラスされると考えておいた方が良いでしょう。「忙しくてなかなか荷物が受け取れない」という場合、さらに時間がかかることも考えられます。

ただ「着物クリーニング」は、宅配でない場合でも一般的にクリーニングの期間が長めです。洋服のクリーニングのような「当日仕上げ・翌日仕上げ」といった超スピード仕上げは基本的にどの店舗でもありません。平均2週間~4週間以上は、どの店舗でもかかる可能性大です。

また「しばらく振袖を着る予定が無い」という場合なら、配送日数はそこまで大きなデメリットとはならないでしょう。

業者によっては箱を用意する手間がかかる

宅配型クリーニング業者によっては、「業者にまで振袖を送る時の梱包材(こんぽうざい・箱や袋など)は客側が用意する」というところもあります。

手ごろな大きさの段ボール箱や紙袋が家にあれば良いですが、無い場合にはわざわざ準備をしなくてはなりません。振袖は意外とかさばりますから、特大の紙袋や箱を買うことに…。これでは、クリーニングの手間や時間を短縮するために宅配サービスを選んだ意味がありませんよね。

「できるだけ振袖クリーニングにかける手間を少なくしたい!」という場合は、着物クリーニングサービスの中でも「宅配キット」を送ってくれる業者を選ぶのがコツ。もちろん、宅配キットが無料かどうかもチェックしておきたいところです。

連絡制度・保証制度が無いとNG!

相手の顔が見えない宅配型の業者の場合、その信頼性に不安を感じる人は少なくありません。特に「振袖を送ったけど、何日すぎても連絡が来ない…」といった時には誰もが「大丈夫かなあ」と思うことでしょう。

さらに「振袖をシミ抜きをするかどうか相談したかったのに、勝手にシミ抜きされて高額な料金を請求された!」といったトラブルになっては、「デメリット」レベルの話ではありません。

宅配型の着物クリーニングサービスに振袖を出す時には、「荷物が届いたらメールで連絡」「作業前に見積もりをメールで連絡」といった連絡制度があることがハッキリしている業者を選びましょう。

またクリーニングのクオリティの面でも、保証制度が充実した業者を選ぶことをおすすめします。「万一の場合にはクリーニングのやり直しOK!」「万一の場合は返金OK!」といった制度がある専門店を選ぶことで、振袖をおまかせする時の安心度も大きく変わってきますよ。

<<おわりに>>
振袖を宅配クリーニングに出す場合のメリット・デメリットはいかがでしたか?同じ「宅配型の着物クリーニングサービス」でも、業者によってサービス内容にはかなりの差があります。

振袖クリーニングの料金が安いかどうかだけでなく、できるだけデメリットが少なく、安心して使える制度を準備した宅配業者を選ぶことが大切です。