長襦袢の洗濯はどうすればいいの?という質問をよくいただきます。長襦袢の洗濯は着物と同じで、基本的にはクリーニングを利用してほしいのですが、自宅で洗いたいという声が多いのも事実。そこで、上手なクリーニングの出し方や、実際に自宅で洗濯する方法とその場合の問題点などを紹介します。

「きものSalone」の編集長がオススメする着物クリーニングはここ。 きものtotonoe 


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長襦袢の洗濯はクリーニングが基本

着物を着た後に気になることのひとつが、長襦袢のお手入れです。

着物はクリーニングに出すものとわかっていても、長襦袢はどうすればいいの?家で洗えるの?と疑問に思っている方も多いようです。

4~5回使用したらクリーニングへ

長襦袢の洗濯は、基本的にはクリーニングに出すのが正解です。

長襦袢を着た後に毎回クリーニングに出す必要はありませんが、4~5回以上着用した時や、シーズンが終わって長襦袢をしまう前には必ずクリーニングに出しましょう。

長期保管の前にもクリーニングを

また、振袖や留袖、喪服などに着用する長襦袢のように、当分出番がないため長期間保管する場合にも、必ずクリーニングをしてから保管することが大切です。

もしも、保管していた長襦袢がカビ臭かったり、シミが出来ているのを見つけたら、その場合にもすぐにクリーニングに出しましょう。

長襦袢を自宅で洗うときの注意点

それでは、長襦袢は自宅では洗えないのでしょうか?

日常的に着物を着る方にとっては、その都度、長襦袢をクリーニングに出していたら、費用がかかって大変ですよね。また、それほど高級素材じゃないのに、クリーニングに出すのはもったいないと思う方もいるのでは。

そのため、長襦袢を自宅で洗濯してみたいという方は、次のことに注意しましょう。

長襦袢の素材を必ず確認する

長襦袢の素材によって、自宅で洗濯できるもの、できないものがあります。

振袖や留袖などを着るときに使用する正絹の長襦袢を、自宅で洗濯するのはNGです。縮んでしまったり、ゴワゴワになってしまうことが多く、アイロンをかけても戻らない可能性が高いため、クリーニングを利用しましょう。

一方、綿や麻、ポリエステルなどの化繊やこれらの混紡なら、自宅で洗濯することができるといわれています。ですが、素材だけで安易に判断せず、洗う前に洗濯表示を確認して、それに沿った洗い方をしましょう。

もしも洗濯表示がなく、素材が何かもわからない場合は、自宅での洗濯はやめておくことをオススメします。

半衿は必ず外して洗う

クリーニング店にお願いするときには半衿を付けたままで問題ないのですが、自宅で洗う場合には必ず半衿を外して、別に洗います。

色付きの半衿の場合、色落ちしたり、長襦袢に色移りする可能性も。

また、長襦袢が洗濯できる素材でも、半衿が正絹の場合、付けたまま洗ってしまうと半衿が縮んでしまうなど劣化する可能性があるので、自宅での洗濯前には必ず外しておきましょう。

長襦袢を手洗いする場合

実際に長襦袢を手洗いする方法は以下の通りになります。

用意するもの
・おしゃれ着用の洗濯用洗剤(中性のもの)
・大きめの洗面器
・バスタオルなど大き目のタオル

手洗いの手順
① 長襦袢は汚れた箇所を確認してから畳みます。
② 洗面器などに水を張り、中性の洗濯用洗剤を適量溶かします。
③ 長襦袢を畳んだ状態で②の水に浸し、優しく押し洗いをします。
④ 汚れが気になる箇所には、直接中性洗剤をつけてなじませ、振り洗いをします。
⑤ 水でしっかりとすすぎます。
⑥ シワにならない程度に水を切り、大き目のタオルで挟んで水分を取っておきます。

長襦袢を洗濯機で洗う方法

洗濯機で洗濯する場合、乾燥機を利用するのはNGです。
乾燥機付き洗濯機の場合、乾燥付きのコースに間違って設定しないように気をつけましょう。

用意するもの
・おしゃれ着用の洗濯用洗剤(中性のもの)
・洗濯用ネット(洗濯機を使用する場合)

洗濯機の場合
① 長襦袢を畳み、洗濯ネットに入れます。
② 洗濯機の手洗いコースや弱流水モードなど、やさしい洗い方を選びます。
③ 脱水はごく短い時間に設定しておきましょう。

アイロンがけは自宅で洗濯の最難関

ピンクの長襦袢にアイロンをかけているところ

長襦袢を洗ったら、干す前にアイロンをかけて生地を伸ばすことが必要です。

実は、このアイロンがけこそが、自宅で洗濯するうえでの最難関。
ワイシャツなどのアイロンがけに比べると、たいへん難しい作業のため、自宅での洗濯よりもクリーニング店をオススメする大きな理由ともいえます。

例えば、上手にアイロンをかけることが出来ず、長襦袢の縮みや小ジワが戻らないため、慌ててクリーニング店に持ち込んだときには手遅れということも。
また、化繊の場合、間違って高温でアイロンをかけてしまうと、生地が溶けてしまう危険性もあります。

とはいえ、アイロンをかけずにそのまま干して乾かすと、生地の縮みが戻らず、着物との寸法が合わなくなってしまうため、やはりアイロンがけは必須。

とくにシボのある素材や、初めて水を通した長襦袢は、素材に関わらず縮む可能性があるので、しっかりとアイロンをかけましょう。

アイロンのかけ方

ピンクの長襦袢にアイロンをかけているところ

① アイロンは低音に設定して温めておきます。
② 水を切った直後の濡れた状態の長襦袢を広げます。
③ シワを伸ばしながら、生地を引っ張るようにアイロンをかけていきます。
④ 完全に乾かさずに、半乾きの状態に仕上げます。
⑤ 和装用ハンガーにかけて、長襦袢の形を整え、陰干しします。

初めて長襦袢を洗濯する場合、まずは着なくなった長襦袢などでアイロンがけの練習をしておくとスムーズにできます。

まとめ

長襦袢を自宅で洗うとなると、半衿を外したり、また付けたりという作業が必要になります。

また、どんな素材も洗濯すれば若干縮んだり、シワになったりするものですが、それを伸ばそうと慣れないアイロンがけと格闘した挙句、失敗してしまったら目もあてられません。

自宅での洗濯に自信を持てない場合には、半衿を付けたままお願いできるうえ、プロの技術で長襦袢をキレイに伸ばしてくれる、きものトトノエのような着物専門のクリーニング店を利用しましょう。

丸洗いだけでなく、汗や皮脂の汚れに合わせて、汗抜きやシミ抜きもお願いできるので、スッキリと気持ちの良い状態に仕上げてくれます。

素材に関わらず、長期間大切に着たい長襦袢であれば、やはり着物専門のクリーニング店にお願いすることをオススメします。


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