ママ振袖の準備は出来ていますか?
最近、人気を集めているママ振袖ですが、準備をしっかりすることで、ようやく美しく着ることが出来るようになります。

そこで、ママ振袖を着るために必要な3つの準備を紹介しましょう。

また、母親と同じ着こなしはしたくない、もっと現代風にしたいという方のために、ママ振袖の着こなし方のポイントも併せて紹介します。

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ママ振袖が人気の理由

振袖を着た女性と寄り添う白いスーツを着た女性

「ママ振袖」とは、いまから20~30年前に母親が着ていた振袖のこと。
そんなママ振袖を成人式に着る娘さんが増えています。

いったいなぜ、ママ振袖を着る人が増えているのか。
その理由として、次の3つが考えられます。

振袖の費用がかからない

ママ振袖が人気の最大の理由は、振袖の費用が安く抑えられること。

ママ振袖を利用すれば、もっともお金のかかる振袖の購入費用やレンタル料金が不要に。
帯や和装小物の購入、ヘアメイクと着付け、記念撮影料金だけで済むことになります。

母親や祖母に喜んでもらえる

ママ振袖は母親が成人式で着用したものがほとんどです。
母親だけでなく、この振袖を一緒に選んだ祖母にとっても、思い出深いものでしょう。

もしかしたら、祖母から母へと受け継がれた振袖を、今度は娘が着るというケースもあるかもしれません。

母親や祖母にとって思い入れのある振袖を、成人式に娘が着てくれれば、こんなうれしいことはないですよね。

他の人の振袖と被らない

さまざまなデザインの振袖が揃っているため、他の人とまったく同じものになってしまうことはありませんが、流行りの振袖を選ぶと、どうしても似たような色やデザインになってしまいがち。

その点、ママ振袖ならいまの振袖とデザインが被ることは少なく、振袖を個性豊かに着こなすことができます。

ママ振袖を着るために必要な3つの準備とは

では、実際にママ振袖を着る場合、どんな準備が必要なのでしょうか。

 ママ振袖の状態をチェック

虫眼鏡を持っている女性

20~30年前のママ振袖には、カビやシミができている可能性が大。
残念ながら傷みが激しくて、着られないものもあるでしょう。

「ママ振袖を着るから」と油断して、成人式間近になって慌てて振袖をタンスから出してみたら、とても着られそうにもない……。そんなことにならないように、早めに確認を。

シミや変色、シワやほつれ、臭いなどの問題がないかを入念にチェック。
パッと見はわからないけれど、実は小さなシミがあちこちに出ている場合もあります。

そのため、着る前には必ずクリーニングに出して、丸洗いと染み抜きをしておきましょう。

例えば、きものトトノエの匠診断を利用して、ママ振袖がどの程度傷んでいるのかを診断してもらい、本当に必要な処理をしっかりしてもらうのも一つの方法です。

サイズが合うかをチェック

最近は背が高く、手足がスラリと長い女性が増えています。
そのため、ママ振袖ではサイズが合わず、お直しが必要なことも考えられます。

ママ振袖がいまのサイズのままで着られるかどうかのもっとも簡単なチェック方法は、ママ振袖の持ち主である母親と、これから着るつもりの娘との身長差を調べること。

例えば、母親と娘の身長差が5㎝以内なら、お直しの必要はほとんどないでしょう。
娘のほうが母親よりも5㎝以上身長が高い場合は、身丈と裄丈のサイズ直しが必要になります。
娘のほうが母親より5㎝以上身長が低い場合は、長襦袢だけを短く直すだけで大丈夫です。

きものトトノエでは、クリーニングと一緒にサイズ直しも受けているので、ママ振袖をクリーニングに出すときに相談してみてはいかがでしょうか。

帯や小物が揃っているかをチェック

ママ振袖を着るために揃えた長襦袢や帯、帯揚げや帯締めなど、当時のものが残っているのかもチェック。

もしも一式残っていて、それを使用するつもりなら、帯や長襦袢、半衿、伊達衿、帯揚げ、帯締めなども、着る前にはクリーニングに出して、染み抜きもしておきましょう。

また、足りないものは改めて用意することになるので、新たに何が必要かも早めにチェックを。

ママ振袖をいま風に着こなすには

母親がママ振袖を着たときと同じ着こなしでも問題はありません。

でも、「せっかく着るならいま風に着こなしたい」というなら、帯や小物を新調して、印象の異なるコーディネートにしてみることをオススメとます。

帯を新調する

「着物一枚に帯三本」という言葉があるように、同じ着物でも帯を変えるだけで、印象は大きく変わります。

自分で選ぶのが難しいようなら、帯を購入する呉服店などにママ振袖を持参して、どんな帯が似合うのかを相談してみてもいいでしょう。

帯締めや伊達衿など小物を変える

帯揚げや帯締め、伊達衿や半衿など、コーディネートのアクセントになる部分を新しくしてみるのもいいでしょう。

ポイントは母親とは違う着こなしをすること。母親の着こなしとは異なる色遣いにしたり、おしゃれなデザインのものを使用すると、それだけでもいま風の着こなしに。

バッグや草履、ショールを変える

選び方次第で着こなしの印象を大きく変えるバッグや草履は、昔よりもおしゃれなデザインのものが多くなっているため、新しいものに変えることをオススメします。

また、ショールを最近人気の素材やデザインのものに変えれば、一挙にいま風のイメージにすることができます。

まとめ

いかがでしたか。

ママ振袖を利用するのなら、早めに準備することが大切です。
もうすぐ成人式だからとママ振袖を出したら、着られないほど傷んでいて大慌て、という悲しい事態にならないように気をつけて。

また、ママ振袖を着るなら、クリーニングとサイズ直しは必須と考えておくといいでしょう。

ママ振袖にどんな帯や小物、バッグやショールを合わせるかで、印象は大きく異なりますから、自分らしいコーディネートをあれこれ考えてみるのも楽しいのではないでしょうか。