振袖をクリーニングしないで保管すると、振袖を傷める危険性があります。一度でも着用した振袖はクリーニングしないとシミやカビだらけになるため、着用後はクリーニングに出すことが必要です。
実際に振袖をクリーニングしないで収納した場合、どんなリスクがあるのでしょうか。どんなタイミングで、どんなお手入れをお願いするのがよいのでしょうか。振袖のクリーニングについて詳しく紹介します。
目次
振袖はクリーニングしないで保管してもいい?
成人式や記念撮影などで着用しただけの振袖。一見すると問題ないように見えるため、クリーニングに出さずに仕舞っても問題ないのではと思う方も多いでしょう。
では、着用した振袖をクリーニングしないで保管しても問題はないのでしょうか。
また、クリーニングをしないで保管してしまった振袖はどうなるのでしょうか。
クリーニングしないとシミ・カビの原因に
実は、一度でも着用した振袖は見た目にはきれいに見えていても、着た人の汗や皮脂などの見えない汚れが付着しています。
また、本人が気がつかないうちに、衿元や袖口などにファンデーションや口紅などが付着しているケースもよくあります。
そのためクリーニングをしないで保管してしまうと、シミやカビの原因になってしまい、気がついた時には汚れの範囲が広がっていたり、通常のクリーニングでは落としにくい頑固なシミになってしまう危険性があります。
さらに食べこぼしなどの汚れがある場合、その部分が虫に喰われて穴が開く危険性もあります。
振袖は一度でも着たらクリーニングが必須
振袖の素材である正絹は湿気や汚れに弱い繊細な繊維のため、人間の汗や皮脂を長期間放置するだけで黄ばみやシミの原因になってしまいます。
クリーニング代を節約したいという方もいるかもしれませんが、高級品である振袖にシミやカビが広がって二度と着られなくなってしまったら、それこそ大きな損失になってしまいます。
そうならないために、振袖は1度でも着用したら、その都度、クリーニングに出すことが大切です。
ただし、成人式の数日後に予定している後撮りで着用する、お正月などに成人式のリハーサルを兼ねて着用するなど、短期間で複数回、着用する予定がある場合には、すべての行事が終わったあとにクリーニングに出すのでもいいでしょう。
振袖クリーニングにかかる期間は?
振袖をクリーニングに出した場合にかかる日数は2週間程度といわれています。しかし、成人式や卒業式シーズン後の繁忙期の場合は、1カ月程度かかることも。
さらに、一般的なシミ抜きなどでは落ちない汚れへの特殊なケアなどを依頼する場合には、2~3カ月程度、必要になる可能性もあります。
振袖をクリーニングに出すタイミング
洋服のクリーニングよりも、はるかに時間がかかる振袖クリーニング。
成人式で着用した後はクリーニングに出して保管するだけというなら問題はありませんが、次に振袖を着る予定が決まっている場合には、いつクリーニングに出すかのタイミングを計る必要があります。
また、振袖をクリーニングに出すタイミングは、ママ振袖や姉振袖などの手持ちの振袖と、新たに仕立てた振袖では異なります。
お手持ちのママ振袖の場合
例えば、ママ振袖などの長年タンスに保管してあった振袖を着用する場合には、成人式の前と後にクリーニングに出すことをオススメします。
振袖の保管状況にもよりますが、長年放っておいた振袖はシミやカビなどの汚れが広がっていたり、防虫剤のニオイが気になる場合もあるでしょう。
また、表面的には問題なく見える場合でも、着物の表地と裏地の間にカビが広がっている可能性もあります。
まずは成人式前にクリーニングに出してキレイな状態にしてから着用し、成人式や記念撮影終了後にもクリーニングに出して、清潔な状態にしてから保管しましょう。
新たに仕立てた振袖の場合
新たに仕立てた振袖は、着用した後にクリーニングに出しましょう。
振袖着用後は、できるだけ早くクリーニングすることで、汗や皮脂などの汚れをすっきりと落とし、清潔な状態で保管できます。
汚れがないように見えても、時間が経つと汚れが目立ってくる場合もあります。また、時間が経つほど汚れは落としにくくなるため、すべてを取り除けない可能性も。
たとえ一度しか振袖を着用していない場合でも、着用後や保管前には必ずクリーニングに出すのが基本!振袖着用後は毎回クリーニングに出すことが大切です。
次に着用予定がある場合
成人式から2か月後の卒業式や、近々に行われる親戚や友人の結婚式で、もう一度振袖を着るという場合には、陰干しと汚れの確認をしっかりと行い、防湿剤などでタンス内の湿気をコントロールしたうえで、ひとまず振袖を保管しておきましょう。
振袖を着る予定がすべて済んでから、クリーニングに出すといいでしょう。
とはいえ、次に振袖を着用するまで半年以上の期間が空くという場合や、すでに目立つようなシミや汚れをつけてしまったという場合には、次の予定を待たずに、すぐにクリーニングに出すことをオススメします。
振袖をクリーニングに出すまでのお手入れ方法
振袖は着用後、できるだけ早くクリーニングに出すことが大切です。
しかし、どうしても日が空く場合には、次のお手入れをしておきましょう。
和装ハンガーにかけて湿気を飛ばす
振袖を脱いだらすぐに和装用ハンガーにかけて、風通しの良い場所で1日から2日程度、陰干しをします。
この時、直射日光に当たると変色や劣化の原因になるので、直射日光の当たらない場所に干すことが大切です。
また、長時間干しすぎると振袖の形が崩れる可能性があるので注意しましょう。
ホコリを払いながらシミや汚れを確認
着物用のブラシで優しくそっとホコリを払い落とします。
ブラシがない場合は、やわらかい布でも代用可能です。
その後で、シミや汚れがないか丹念に確認しましょう。とくに、衿や袖口、裾、左前身頃、裏地は汚れやすい部分なので念入りにチェックを。
ただし、シミや汚れを見つけても自分で対処するのはNG。できるだけ早く専門のクリーニング店に相談することをオススメします。
振袖に必要なクリーニングの種類
洋服のクリーニングと違って着物のクリーニングにはなじみがないため、どんなお手入れをするのかと疑問に思う方も多いと思います。
振袖のクリーニングには「丸洗い」と「汗抜き」、「染み抜き」があります。
それぞれの特徴や用途を理解しておくことで、適切なケアをお願いすることができます。
振袖クリーニングの基本「丸洗い」
振袖のクリーニングは「丸洗い」が基本です。
着物全体を専用の溶剤で洗う方法のことで、洋服でいうドライクリーニングに近いものと考えるといいでしょう。
振袖全体を清潔にして、使用感をリセットした状態にしてくれます。
汗の成分を除去する「汗抜き」
振袖を保管するときには「丸洗い」に加えて「汗抜き」も必ずお願いしましょう。
成人式で着用した振袖の場合、寒い時期だし汗なんて染み込んでいないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、暖房が効いた成人式の会場や撮影スタジオなどにいると汗をかくことも考えられます。
微量であっても繊維に染みついた汗の成分はそのまま放っておくと、数年でカビや黄ばみなどの変色の原因になるため、必ず予防しておくことが大切です。
特定の汚れには「シミ抜き」で対応
丸洗いで落ちない汚れや部分的なシミには「シミ抜き」が適しています。
食べこぼしや泥はね、雨ジミ、ファンデーションなど、専門的な処置が必要な部分的な汚れに効果的です。
振袖を保管する際には、必ず「丸洗い」と「汗抜き」をしてもらうことが大切です。
さらに、部分的なシミや汚れがある場合には「シミ抜き」もお願いしましょう。
振袖クリーニングの料金相場は?
振袖のクリーニング代の相場は5,000円~15,000円程度で、10,000円前後が一般的といわれています。
ただし、振袖の素材が正絹かポリエステルか、装飾の多い振袖なのかによっても料金は異なりますし、丸洗いに加えて、汗抜きやしみ抜きをお願いする場合には、料金が加算されます。
部分的な汗抜きなら 2,000円~3,000円程度。
丸洗いと併用する汗抜きの場合は、丸洗いの料金に加えて1,000円~4,000円程度の追加料金がかかることがあります。
シミ抜きの場合、シミの種類や範囲によって料金が異なり、1か所あたり2,000円~5,000円程度が一般的です。
着物専門のクリーニング店には、丸洗いと汗抜きをセットにしたコースや、汗抜きやシミ抜きをオプション料金で受けているところもあるため、お店の選び方によっても、クリーニング代はかなり変動するといえるでしょう。
まずは、事前に見積もりを依頼することが大切です。
振袖をクリーニングに出す場合の注意点
振袖のクリーニングは洋服とは異なり、専門性の高い知識と技術にすぐれたお店を選ぶことが大切です。
また、事前に料金や所用期間、補償内容などをお店に確認しておくことも必要です。
ここでは実際に振袖クリーニングを依頼する場合の注意点を紹介します。
着物専門のクリーニング店に依頼する
振袖は洋服よりもデリケートなうえ、高級品ですから、クリーニングに出すのなら着物のお手入れに関する高い知識とすぐれた技術力を持った、着物専門のクリーニング店を選ぶことが大切です。
着物の知識のないクリーニング店に振袖クリーニングをお願いしたことで、刺繍や金箔などが傷んでしまったという話もあります。
振袖のクリーニングは呉服店や、着物を専門に扱うクリーニング店に依頼しましょう。
事前にトータル料金の見積りをとる
振袖クリーニングをお願いする前に、費用についてしっかりと確認しておくことが重要です。
振袖のクリーニングは洋服よりも高額なことが多いため、あとで請求額を見て驚くことがないように、事前に見積りを取ることが大切です。
とくにシミ抜きが必要な場合は、シミの種類や範囲によって費用が大幅に変わります。
事前に見積りをとり、あらかじめかかる費用を把握することが出来れば、安心してお手入れを依頼することが出来ます。
次に振袖を着る予定があるなら納期を確認
前述したように、振袖クリーニングは繁忙期や振袖の汚れ具合によっても、お手入れにかかる期間は変わります。
次に振袖を着用する予定がある場合には、事前に納期を必ず確認しておきましょう。
とくに成人式直後は混み合うことが多いため、ゆとりを持って依頼することも大切です。希望の日があるのなら、それまでにしっかりと仕上げてもらえるように、事前にお店の方と納期についての打ち合わせをしておくと安心です。
振袖クリーニングは宅配を利用する方法も
近所には呉服店も着物専門のクリーニング店もない場合や、忙しくてクリーニング店に行くのが難しい場合には、宅配クリーニングを利用するのもひとつの方法です。
宅配クリーニング店を選ぶ場合のポイント
ただし、次の点に注意してお店を選びましょう。
・着物クリーニングに対しての実績があるか
・振袖用の梱包キットが用意されているか
・送料・返送料の有無と金額
・配送時の破損や紛失に対する補償があるか
・公式サイトに実例やお客様の声が掲載されているか
・疑問や不明点に丁寧に回答してくれるか
大切な振袖を安心して預けることができるか、念入りに情報収集することが大切です。
熟練の職人技が評判の「きものトトノエ」がオススメ
そんな上記の注意点をすべてクリアする品質の高さと、年間6万点以上の実績、きめ細かなサービスで人気を集めているのが、着物専門の宅配クリーニングサービス「きものトトノエ」です。
何より、熟練の職人による高い技術力が大きな魅力。
クリーニング前に職人が細部まで着物を検品、最適な処理方法を判断する「匠の診断」により、目に見えないシミも見逃さず、変色などのトラブルを未然に防ぐことができます。
難しいとされるシミ抜きや黄変抜き、染め替えなどに定評があり、全国の呉服店さんからも多数の依頼を受けています。
宅配キットの送付から納品まで、メールで連絡を取り合う対応も非常に丁寧と評判です。
また、仕上がりに満足できない場合の30日間返金保証や無料再仕上げサービス、万が一の事故に対応する賠償制度も完備。
仕上がった振袖はシワひとつ作らない特殊梱包で返送しているため、大切な振袖を安心して預けることができます。
もしも着物専門の宅配クリーニングサービスを利用して、振袖をクリーニングする場合には、「きものトトノエ」も選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
振袖クリーニングについての疑問に回答します!
ここでは、振袖クリーニングについてのよくある疑問にお答えします。
Q. 自宅で振袖をクリーニングすることは出来ますか?
A. 振袖の素材である正絹は水に弱く、自宅で洗濯してしまうと縮んだり、生地を傷める原因になるため、自宅でのクリーニングはおすすめできません。
専門知識と技術のあるクリーニング店に必ずお願いしましょう。
Q.振袖小物もクリーニングが必要ですか?
振袖と同じように振袖小物も着用した後は、クリーニングや自宅でのお手入れが必要
になります。
長襦袢と帯は振袖と同じように着終わった後、必ずクリーニングに出しましょう。帯締めや帯揚げ、伊達衿、腰紐など、直接肌に触れていない小物は陰干ししておくとよいでしょう。肌襦袢や足袋はその都度、自宅で洗濯を。
Q. 振袖のクリーニングはどこでお願いできますか?
A. 振袖を購入した振袖専門店や呉服店、着物クリーニング専門店や着物専門の宅配クリーニングサービスなどで、振袖クリーニングを依頼することはできます。一般的な洋服を扱うクリーニング店でも振袖クリーニングをお願いできるお店はありますが、振袖を美しく保つためには、振袖の生地や加工などの特徴を把握している購入先の呉服店や、技術力のある着物クリーニング専門店などにお願いすることをオススメします。
Q. シミ抜きの見積りにはお金がかかりますか?
A. お店によって異なりますが、無料で見積もりを出してくれるところがほとんどではないでしょうか。見積もりに料金がかかるのか事前に必ず確認してから、見積もりをお願いしましょう。
きものトトノエでは無料でお見積りを出しています。
まとめ
成人式の振袖は、着用後、必ずクリーニングに出すことが大切です。
目立った汚れがないからと、クリーニングをしないで保管してしまうと、しつこいシミやカビの原因になってしまい、最悪の場合、その振袖を着られなくなってしまう危険性があります。
成人式だけでなく、振袖は着用した後すぐにクリーニングに出すことが、振袖の美しい状態を長くキープすることにつながります。
近所に着物専門のクリーニング店が見当たらないという方は、ぜひ、着物専門の宅配クリーニングサービス「きものトトノエ」を利用してみてはいかがでしょうか。
