「着物に挑戦する」という時、早めに準備しておきたいものが「着物ハンガー」です。着物ハンガーとはその名のとおり、着物や長襦袢をかけるハンガーのこと。洋服用とは違い形がまっすぐで、着物を広げてかけておけます。

着る前のシワとりに、着た後の陰干し(かげぼし)に…と、着物ハンガーは様々なシーンで活躍する存在なのです。ここでは着物ハンガーの選び方やおすすめ製品、また上手な着物ハンガーのかけ方のコツもご紹介していきます。

「きものSalone」の編集長がオススメする着物クリーニングはここ。 きものtotonoe 


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着物ハンガーの選び方・4つのポイント

着物ハンガーと一口に言っても、その形状や素材・サイズは製品によって異なります。自分に合った着物ハンガーはどのように選べば良いのか?着物ハンガー選びに悩んだ時のおすすめの選び方を解説します。

1.伸縮タイプか折り畳みタイプを選ぶ

着物ハンガー選びでは、以下のようなコンパクトに収納できるタイプが便利です。

伸縮タイプ

着物ハンガーの竿(さお)の部分を「突っ張り棒」のように長さを伸ばしたり縮めたりできます。取扱いもカンタンでシンプル。着物の扱いに慣れない人、着物をあまり着ない人にもおすすめです。

折り畳みタイプ

着物ハンガーの竿の部分を二つ折り、もしくは三つ折りにして収納できます。三つ折りタイプは特にコンパクトで、旅先で着物を着る人にもおすすめの着物ハンガーのタイプです。なお伸縮タイプのような微妙なサイズ調整はできません。

2.着物ハンガーの「最長サイズ」を確認!

縮めた時・折り畳み時のコンパクトさだけでなく、着物ハンガーを伸ばした時のサイズを確認しましょう。特に背の高い人や男性の場合、サイズが短い着物ハンガーでは着物の袖部分が余って折れ曲がり、シワの原因になります。

着物の裄丈(ゆきたけ)を測り、その2倍以上の長さがある着物ハンガーを選ぶのがおすすめ!着物の裄丈の測り方は「襟の付根の中央部~袖先まで」を測ればOKです。

3.着物ハンガーに帯掛けはある?

お部屋が狭い人、着物を旅先でも着たい人には、帯掛け(おびかけ)付きの着物ハンガーの方がおすすめ。帯掛けがあれば着物と帯を一緒にかけられて、省スペースとなるためです。ただし帯掛けが無い場合には、洋服用のハンガー等でも代用はできます。

4.着物ハンガーの素材は用途と頻度で選ぶ!

着物ハンガーの素材にはそれぞれメリット・デメリットがあります。用途や着物を着る頻度に合わせて着物ハンガーの素材を選ぶのがおすすめです。

・ABS樹脂・プラスチック・アクリル:軽く携帯性に優れます。また安価で買いやすいです。ただ非常に安価な製品だと、重みで変形することも。長襦袢と着物を着物ハンガーに重ねてかけるかけ方や、長振袖には不向きです。
・ポリカーボネート樹脂:非常に丈夫で変形しにくい素材です。
・木製・竹製:通気性が良く、見た目にも日本らしさがあります。和のインテリアとも相性が良いです。ただし3種の中ではもっとも平均価格が高めです。

これなら安心!着物ハンガーのおすすめ4選

では実際にどのような着物ハンガー製品がおすすめなのでしょうか?人気の4種の着物ハンガーを紹介します。

1.少し長めのきものハンガー

・伸縮タイプ
・最小サイズ58センチ
・最長サイズ141センチ
・素材:ABS樹脂
・実売価格1,000円~1,500円

最長141センチという超・長尺タイプとなっています。身長165センチ~170センチ以上の女性、腕が長い人、男性には特におすすめの着物ハンガーです。

※注:以下、各URLは製品の参考ページです。メーカー公式ページが無いため販売ページを参考に付けました※

少し長めのきものハンガー

2.有平化成工業所 着物ハンガー

・伸縮タイプ
・最小サイズ50センチ
・最長サイズ124センチ
・素材:ポリカーボネート樹脂
・実売価格1,000円~2,000円

航空機や鉄道車両の素材になるほど丈夫な「ポリカーボネート樹脂」を使った着物ハンガーです。長襦袢と着物をまとめたかけ方をしたい人でも安心なのがポイント。品質に定評のある国産製品なのも魅力です。

有平化成工業所 着物ハンガー

3.折りたたみ式(長尺)きものハンガー

・折り畳みタイプ
・最小サイズ30センチ
・最長サイズ140センチ
・素材:アクリル
・実売価格600円~1,000円

折りたたむと最小30センチになる超コンパクト設計である点が特徴です。出先に着物を持っていく人には特におすすめの着物ハンガーと言えます。ただ折り畳み方が少々難しいので、何度か練習をしておくと良いでしょう。

折りたたみ式(長尺)きものハンガー

4.大湊文吉商店 木製 着物ハンガー

・折り畳みタイプ
・最小サイズ66センチ
・最長サイズ120センチ
・素材:タモ材(ウレタン塗装)
・定価7,000円・税抜

創業100年以上の屏風や簾の老舗・大湊文吉商店の木製着物ハンガーです。ツヤ感のある塗装は高級感があります。着物を部屋にかけることが多い人、和の生活をさらに楽しみたい人におすすめの着物ハンガーです。

大湊文吉商店 木製 着物ハンガー

知らなかった!着物ハンガーのかけ方のコツ

着物ハンガーを手に入れたら、早速着物をかけてみましょう。着物ハンガーのかけ方のコツを解説します。

ハンガーをかける場所は洋服と違う?

着物ハンガーのかけ方の第一は「ハンガーをかける場所探し」です。洋服の場合、コート掛け等の「自分の目線程度の高さ」にハンガーをかける場所を探す人が多いですよね。でも着物ではこの高さはNGです!

着物の丈には「おはしょり」が加わるので、洋服と同じ高さにハンガーをかけると裾(すそ)を引きずってしまいます。自分の身長よりも20センチ~30センチ以上高い場所に着物ハンガーをかけるようにしましょう。

着物をかける順番は?帯が先?

本来の着物ハンガーのかけ方では、着物ハンガー1枚に対して着物(長襦袢)は1枚までというのが基本です。つまり着物1枚と長襦袢1枚を干したい場合には、着物ハンガーは合計2本必要ということになります。

でも初めて着物に挑戦する人の場合、何本も着物ハンガーを用意するのは大変ですよね。こんな時には、以下の順番でまとめてかけると良いでしょう。

【着物ハンガーのかけ方順(まとめがけの場合)】
1)帯
2)長襦袢
3)着物

シミがつきやすい「着物」を一番上になるようにかけた方が、汚れのチェックも正確に行えます。ただしこの着物ハンガーのかけ方は荷重(重さ)が大きくなり、安価な着物ハンガーだと変形することも。長期間のかけっぱなしは厳禁です。

着物の襟は広げてかける

着物の襟(えり)の部分は広げてからかけるようにします。伊達襟(だてえり)や重ね衿(かさねえり)が付いている場合には、襟をはずしてから着物ハンガーにかけた方が型崩れを防げます。

着物ハンガーの長さが足りない時には

「着物ハンガーのおすすめの選び方」で解説したとおり、着物ハンガーの長さは着物の裄丈に合わせるのが基本です。「でもどうしても着物ハンガーの長さが足りない…!」こんな時にはどんなかけ方が良いのでしょうか?

「その場しのぎ」の方法ですが、こんな時には伸縮タイプのハンガーをグッと縮めて、袖付(そでつけ:袖と身頃を縫い合わせた部分のこと)に長さを合わせてしまいましょう。縫い目の部分に合わせることで、できるだけシワを防ぎます。

ただしこの着物ハンガーのかけ方を何度も続けると、袖付の部分から着物が傷んでいきます。繰り返しては行わず、早めに長さが合った着物ハンガーを購入しましょう。

おわりに

着物ハンガーのおすすめ製品や、着物ハンガーの上手なかけ方のコツはいかがでしたか?着物ハンガーは1本買っておくと、着物の時にも浴衣の時にも大活躍してくれるアイテムです。

一度買えばずっと使い続けられますから、自分のライフスタイルや着物を着る頻度にピッタリ合った製品を買うようにしましょう!


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