振袖を一度着た後には、しまう前にクリーニングに出しておきたいもの。また押し入れやクローゼットから出した着物に汚れやカビを発見した時にも、できるだけ早めにクリーニングでキレイにしたいですよね。

でも振袖のクリーニングって、出してから手元に戻るまで、期間は何日くらいかかるのでしょう?今回は振袖クリーニングにかかる期間・日数について、3パターン別にくわしく解説していきます。

「きものSalone」の編集長がオススメする着物クリーニングはここ。 きものtotonoe 


「きものSalone」の編集長がオススメする
着物クリーニングはここ。
 きものtotonoe 

振袖を「着物丸洗い」にかかる期間は「約1ヶ月」

まずは一般的な振袖のクリーニングである「着物丸洗い」の場合の期間・日数を見てみましょう。

着物丸洗いとは何?

「着物丸洗い」とは、石油系の溶剤を使った振袖等の着物クリーニングの方法です。洋服で言うところの「ドライクリーニング」のようなもの…と考えると、なんとなくイメージしやすいのではないでしょうか?

冬の終わりにコートをクリーニングに出すように、シーズンの終わり頃には各季節の着物を「着物丸洗い」に出すのが一般的。また振袖や留袖(とめそで)のようなフォーマル向けの着物の場合、一度着てから保管する期間が長いため、着るたびに「着物丸洗い」をしておいた方が安心です。

着物丸洗いの期間・日数(振袖の場合)

・対面型クリーニング店舗の場合:平均2週間~3週間
・宅配型クリーニング店舗の場合:平均3週間~4週間

洋服のクリーニングとは違い、着物クリーニングでは「即日仕上げ」「当日仕上げ」といった超短期間のスピード仕上げは基本的にできません。これはYシャツのような「プレスまで機械仕上げ」といった自動処理が着物ではできないためです。

着物丸洗いのクリーニング期間を短めに設定している店舗でも、最短で1週間~10日以上はかかります。またこの日数は、一般的な着物の場合。フォーマル着物である「振袖」の場合には、どのお店でもクリーニングの期間がさらに長くなりやすいです。

これは振袖が一般的な着物に比べて、デリケートな作りになっていることが多いため。特に金箔(きんぱく)・銀箔(ぎんぱく)等を貼ってある場合や、刺繍(ししゅう)をしてある振袖、絞り(しぼり)の振袖等は、ふつうの着物を洗うのに比べて手間も時間もかかります。

また着物の宅配クリーニングの場合、手元に届くまでの配送期間も計算に入れる必要があります。振袖をクリーニング店に「着物丸洗い」で依頼する場合、平均期間は2週間~4週間。おおまかに考えて「大体1ヶ月」と計算しておくと良いでしょう。

振袖の「シミ抜き」にかかる期間は「2~3ヶ月」

振袖の状態やシミの種類によっては、1.でご紹介した「着物丸洗い」だけでは振袖をキレイにできないことがあります。そんな時は、着物丸洗いだけでなく「シミ抜き」が必要。この場合、振袖をクリーニングに出す期間がさらに長くなります。

どんな時に「シミ抜き」が必要?

「着物丸洗い(ドライクリーニング)」では石油系溶剤を使うので、「油溶性」つまり油に溶ける性質を持った汚れを落とすのは得意です。小さなメイクのシミや皮脂汚れ等なら、着物丸洗いである程度シミをキレイにすることができるでしょう。

でも以下のようなシミ・汚れだと、着物丸洗いだけでスッキリさせるのは難しいです。

<<シミ抜きが必要な汚れ・シミの例>>
・ワインやジュースのシミ(果汁系のシミ)
・コーヒーや紅茶のシミ
・醤油のシミ
・絵の具や墨・ボールペンのインク等のシミ
・泥ハネ、泥汚れ
・雨でできたシミ(水シミ)
・汗でできたシミ(汗ジミ・輪ジミ)
・カビが原因のシミや変色(白・青・黒・オレンジ・茶色等のポツポツとしたシミ等)
・水溶性と油溶性が混じったシミ
・大きなシミ(直径が3センチ~5センチ以上)
・古いシミ(いつ付いたかわからないシミ) 等

このような時には、原因に合わせてシミを取っていく「シミ抜き」の作業が必要になります。クリーニングに出す振袖をチェックしてみましょう。上記のような汚れがある場合には、クリーニング期間が長くなる可能性大です。

シミ抜きの期間・日数(振袖の場合)

・平均2ヶ月~3ヶ月(状態によってはもっとかかることも)

「シミ抜き」の料金は、シミの大きさ・状態によって変わることがほとんどです。そのため良心的な着物クリーニング店では、シミ抜きの作業に入る前に振袖の状態をていねいにチェックして、料金がどのくらいかかるかをお客さんに事前に連絡します。これを「見積もり(みつもり)」と言います。

この「見積もり」を出すまでの期間は、お店によって様々。対面型のお店なら、カウンターでその場で見積りOKということもあります。宅配の場合だと、到着後1週間から10日前後かかることも。どちらの場合もお客様のOKをもらって、そこから「シミ抜き」の作業に入ります。

「シミ抜き」の作業は、職人によるほぼ手作業です。シミの原因に合わせて溶剤を選び、デリケートな振袖の生地がダメになってしまわないように、ていねいに作業を行わなくてはなりません。そのため「着物丸洗い」に比べて、振袖クリーニングにかかる期間は長くなります。

シミの大きさや状態によっても変わりますが、シミ抜きをする場合の振袖クリーニングの期間は「2ヶ月~3ヶ月」場合によってはそれ以上…と見ておいた方が良いでしょう。

繁忙期に振袖をクリーニングに出した場合は?

上記でご紹介した振袖のクリーニングの期間は、一般的な着物クリーニング店の「通常期(ふだんの状態)」の場合のものです。これが「繁忙期(はんぼうき)」となると、振袖のクリーニング期間はさらに長くなります。

着物クリーニングの繁忙期とは?

「繁忙期(はんぼうき)」とは、お店が混みあう時期のこと。例えばチョコレートショップなら、バレンタインデーのある「2月」が繁忙期。またお花屋さんなら、母の日がある「5月」には多くの人がカーネーションを買いにやってきますね。

では、振袖のクリーニング期間が長くなりがちな「着物クリーニング店の繁忙期」はいつなのでしょうか?

<<着物クリーニングの忙しい時期>>
・12月~1月:お正月・成人式の前後
・3月~4月:卒業式・卒園式・入学式・入園式の後
・各シーズンの終わり頃

もっとも大きな繁忙期は「1月」です。日本の新成人の数は、毎年100万人以上。その半分が女性です。全員が振袖を着るわけではありませんが、多くの20歳の女性達が振袖を身に着け、その後にクリーニングを利用します。

さらにお正月には初詣(はつもうで)等で着物を楽しむ人も多いもの。また「年末の大掃除で出てきた着物のクリーニングをしたい」といった相談が増える時期でもあります。いろいろな理由で、1月は着物クリーニングを利用する人がグッと増える月なんですね。

繁忙期の振袖クリーニングの期間は「2倍~3倍」

「着物丸洗い」でも解説しましたが、着物では洋服クリーニングのような「機械仕上げ」ができません。多くを人の手で仕上げているので、あつかえる量にも速さにも限界があります。

そのため繁忙期の場合、振袖のクリーニングにかかる期間は「ふだんの2倍~3倍」と見ておくことをおすすめします。

<<おわりに>>
振袖をクリーニングにかかる期間や日数についての解説はいかがでしたか?なお今回ご紹介した振袖クリーニングの期間は、あくまでも一般的な平均値です。実際の納品期間やお急ぎ仕上げがあるかどうか等は、着物クリーニング業者によっても違います。

「いま振袖のクリーニングを頼んだら、期間はどれくらいかかる?」と気になる場合には、一度着物クリーニング業者まで問い合わせしてみましょう。


「きものSalone」の編集長がオススメする
着物クリーニングはここ。
 きものtotonoe