着物がシミだらけでビックリ!自分では覚えがないのに、気づいた時にはあちこち汚れていて着物がシミだらけの困った状態に。

ファンデーションが衿元や袖口にべったり。食事のときに醬油やソースを飛ばしてしまい、胸元に茶色いシミが点々と目立つ。雨の日は裾が泥はねで汚れてしまうことも。

そんなさまざまな着物のシミに、どう対処するべきかを取り上げます。

「きものSalone」の編集長がオススメする着物クリーニングはここ。 きものtotonoe 


「きものSalone」の編集長がオススメする
着物クリーニングはここ。
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着物にシミを見つけたら汚れの原因を確認

着物にシミをつけてしまった場合、しっかり汚れを落とすには着物クリーニングが必要ですが、クリーニングに出す前に応急処置をしておくと、シミの悪化を防ぐことができます。

そのためにはまず、着物についたシミが何のシミかを必ず確認しましょう。

例えば、コーヒーやお茶のシミなのか、ファンデーションや口紅のシミなのか、泥はねや汗ジミなのか、シミを落とすためには、それぞれの原因に合った応急処置をすることが大切になります。

着物のシミの原因に合わせて応急処置をしよう

ひと口に着物のシミといっても、さまざまな原因があります。

それぞれの原因に合った、自分で出来る応急処置の仕方を簡単に紹介します。

油性のシミ  ファンデーション、口紅、ボールペン、マジックなど 

ファンデーションや口紅の汚れは、自宅に戻るまでは何もしないことが大切です。

自宅で処置する時には、着物のシミの下に汚れてもいいタオルを敷き、白いガーゼにベンジンをたっぷり含ませ、シミの部分を上から軽く叩いて、下の布にシミを移動させます。

この時、生地をこすらないように気をつけて。

水性のシミ  コーヒー、お茶、お酒、ワイン、醤油、ソースなど

コーヒーや紅茶、お茶などを着物にこぼしてしまったら、ティッシュなどで水分を吸い取り、濡らしたタオルで軽く叩いて汚れを吸収させます。

さらに帰宅してから、応急処置を行います。

着物のシミの下に汚れてもいいタオルを敷いて、中性洗剤(食器洗い用)を水で約15倍に薄めたものを、白いガーゼまたは歯ブラシに含ませ、シミの部分を上からやさしく叩き、下の布にシミを移動させます。

油性と水性の混合シミ  マヨネーズ、バター、チョコレートなど 

マヨネーズやバターをこぼしてしまった場合は、すぐにハンカチやティッシュで、汚れをつまみ取ります。

自宅に戻ってから、ベンジンによる油性シミの処置をした後に、中性洗剤による水性シミの処置を施します。

泥はね

泥はねは濡れている時には触らないことが大切。

まずは陰干しで着物をしっかり乾かしてから、泥はねの部分に着物ブラシをあてて、上から下にやさしく動かします。さらに、泥はねの部分を裏側から指で軽く弾いて、内側に入り込んだ砂を叩き出します。

ブラッシングと叩くことを繰り返して、泥を落としていきます。

汗ジミ

汗シミは、衿や脇の下、背中や帯の下、膝など、広範囲にできている可能性がありますから、見逃さないようにしっかり確認を。

汗シミのできているところには霧吹きで水を含ませて、タオルで叩くように落とします。あとは、風通しの良いところでしっかり乾燥させます。

たんぱく質のシミ  血液、母乳、赤ちゃんのよだれなど

たんぱく質のシミも水性のシミと同じで、中性洗剤を使って落としますが、必ず水を使用することが大切。お湯を使用したり、シミを落としたあとにアイロンをかけるなど熱を加えると、たんぱく質が固まりシミが定着してしまうことも。

応急処置して大丈夫?と不安なら、自分では触らずに直接クリーニングへ。

古いシミの場合はすぐに着物クリーニングへ

着物がシミだらけになるケースには、長年保管したままで陰干しなどのお手入れを怠ったことが原因になることも。

お嫁入り道具として持ってきたけれど、何十年もタンスの中で眠らせたまま、一度も袖を通していない留袖や訪問着が、いつの間にかカビのせいでシミだらけに。

一度着ただけで何年も仕舞ったままの振袖も、汗抜きをしなかったせいで、あちこちにシミが出来ていることがよくあります。

こういった古いシミは、すでに黄変化していたり、広範囲にシミが点在しているなど、自分で処置するのは難しく、生地を傷める可能性があります。自分で何とかしようと思わず、そのままの状態で着物クリーニングへ出すことをオススメします。

シミの原因によっては染み抜きが必要な場合も

どんなにシミだらけでも、着物クリーニングに出せば大丈夫!といいたいところですが、丸洗いだけでは落ちないシミも多く、染み抜きなどの別工程が必要になることも覚えておきましょう。

丸洗いだけで落ちるシミ

・えり、袖口の皮脂汚れ

・ファンデーション、口紅

・すそ、たもとのホコリ、黒ずみ

・軽い泥はね

染み抜きが必要なシミ

・ボールペン

・コーヒー、ジュース、ワイン

・お酒

・汗

・カビ

・血液(時間が経っていると難しい場合も)

黄変直しが必要なシミ

・時間の経ったシミ(黄変)

染み抜きでも落ちにくいシミ

・母乳

・牛乳

・墨汁

・マニキュア

上記はあくまで一例です。実際に着物のシミが落ちるのか、落ちないのかは、シミの程度や状況によっても異なります。

シミを落とせるかは専門店に診断してもらおう

着物に広がるシミを落とすためにもっとも大切なのは、着物とシミの状態をしっかりチェックして、適切な対処をしてくれる着物クリーニング店を選ぶこと。

例えば、きものトトノエの匠診断のように、着物の状態をすみずみまで確認してくれる専門店に、シミの状態を診断してもらうといいでしょう。

診断結果によっては、丸洗いだけでなく染み抜きが必要になったり、すでに変色している古いシミには「黄変直し」といって、シミの部分を漂白し、色が抜けた部分に新たに染料をかけることも。

こうなると時間も費用もかかりますから、見積もりを出してもらうのと同時に、その着物のシミに、どこまでの時間と費用をかけるのかを予め決めておくことも大切です。

着物の黄ばみや古いシミを取る「黄変直し」に出す時の5つの注意点

まとめ

着物がシミだらけだと気がついたなら、できるだけ早く着物クリーニングに出すことが大切です。

軽いシミなら悪化を防ぐため、クリーニングに出す前に応急処置をしておくのもいいでしょう。

実際に落ちるシミなのか、落ちるとしたらどんな対処をしてくれるのかなど、着物クリーニング店にしっかりと確認。

工程内容やそれにかかる費用・期間などの見積もりを出してもらい、納得したうえで着物のシミを落としてもらうことをオススメします。


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